健康チェック②「水飲み健康法」
1日の水分摂取量はどの様に決めていますか?
常温、冷水、白湯、などなど色々な状態でもしくは、
水分補給として、お茶、コーヒー、ポカリスエット、アクエリアス
などほかの飲み物を飲むことで補っている方もいるのではないでしょうか?
今回は、『水飲み健康法』に対して東洋医学の観点から解説していきます。
東洋医学では体の中にある水を次のようにして考えています。
下に貯まって冷える性質を持った水を、ヒトの持つ熱(主に腎陽)で温めて、
蒸気に代わるように気化させる。それを肺に持ち上げて、肺からシャワーや
放水器のように体の隅々まに散布して体を潤します。
たとえば、腎陽が低下して、水を気化させる熱の力が弱くなったとします。
年齢とともに高齢になるとこの変化が生じやすいのですが、
こうなると水が上に上がることができなくなってしまい、体の上部では
水がなくなってしまい、下部では水が余って溢れる様になってきます。
この結果、高齢の方に多く見られる足のむくみや冷え、頻尿になるといった
下部の症状や、口が乾いたり耳鳴りがしたり、頭がふらふらしたりなどの
上部の不足の症状がみられてくると言われています。
同様に皮膚が乾燥しやすくなるのも、肺まで水を上げられないからです。
以前から水は1日2Ⅼ飲みましょう。と聞いたことのある方も多いと思います。
のどが渇かなくても水を飲んでいるという方も多くなっているのではないでしょうか?
体内の血液が年齢とともに濃くなって、薄めるために水を飲む方もいます。
でもそれは、体内の水分が不足しているからとは限りません。
腎陽の低下で水をさばく力が低下して、体内の血液が濃くなる一方で、
余分な水分が体に貯まっている場合も多くみられます。
その方は、多少濃くなった血液を薄めることはできるかもしれませんが、
体内に貯まった余分な水分を増やしている可能性もあります。
必ずしも良い効果だけではないことを理解して取り組むことをおススメします。
特にこのような方は注意が必要だと考えています。
〇関節が腫れている
〇手足のむくみが気になる
〇鼻水や痰が出やすい
〇頻尿傾向
〇雨の日や曇りの日に体調が思わしくない
〇水を飲むと吐き気がする
〇のどが渇いていないのに水を飲んでいる
これらに該当する項目がある方は、体内に水分過多が疑われます。
本来は、体内の水が不足すればのどが渇きます。
その体からのサインを受け取っていますか?
まずは多くの出回っている健康法を試す前に、自分の現状を把握することから
はじめてみてはいかかでしょうか。