現代の医療業界の闇
高齢化に伴い膨らむ社会保障費
2021年の政府の財政運営について議論する
財政制度等審議会がありました。この会の会長である榊原定征氏は、
団塊の世代が後期高齢者になることを踏まえると、
経済構造の転換による生産性の向上や社会保障の受益と
負担のアンバランス是正がますます重要になると言及しました。
世界的にみても日本は社会保障が整っている国の一つです。
その日本では、一般歳出のうち社会保障関係費の割合が非常に高くなっています。
2016年以降日本では総税収52兆円のうち、42兆円である実に8割近くもの
膨大な金額を、医療費につぎ込んでいる国です。それだけを見れば、
ものすごく医療に対して手厚い国にもみえるでしょう。
ただ、半世紀前までの医療費は2300億円ほどであり、今は当時の
150倍の増額となっています。その間で人口が同様に増えていれば
納得ですが、人口は1、5倍ほどにしか増えていないので、
異常な増額となっていますね。この様なうなぎ上りの医療費に対して、
国が様々な対策を講じられているにも関わらず、何故これ程までの
増加の一途を辿るのでしょうか?これはシンプルに考えて、
後期高齢者社会による影響だけでなく、「現代医療が病気を
治すことができていない」か、「そもそも治そうとしていない」の
2つが要因として考えられます。もし、本当に病気が治せているのであれば、
服薬や通院からも解放され、医療費は徐々に下降していくはずです。
おかしいですよね。
背景には病院や製薬会社、保険会社などの利権も関わっていそうです。
少し薬に関する情報も入れます。
骨粗鬆症の薬を飲むと骨と体が脆くなる?
私が普段仕事で対応させていただいている方々でも、
骨粗鬆症を患っておられる方がいらっしゃいます。
ただ、その「治療薬を服用していて改善したよ」
と聞いたことは正直ありません。それどころか、次第に
薬の種類や容量が増えていき長期的に服用されている方ばかりです。
骨粗鬆症の予防や改善を目的に、医療機関で一般的に処方されて
いるのが「ビスフォスフォネート」と呼ばれる薬です。
ところが、この「骨折を防ぐ薬」のはずであるにも関わらず、
この薬を服用した人の中で、異常骨折や顎の骨の壊死といった
トラブルも多数報告されています。骨は古い骨を壊す細胞(破骨細胞)と、
新たに骨を作り出す役割の細胞(骨芽細胞)の連携によって、
約90日のサイクルで徐々に入れ替わっていきます。
ビスフォスフォネートは、このうち古い骨を壊す細胞の働きを
弱めることで骨密度を上げるというのが、薬の目的となっています。
しかし、破骨細胞の働きを薬で弱めると、骨の入れ替わりのサイクルが
遅くなるため、骨が老化してしまいます。特に顎の骨は骨の入れ替わりが
盛んに行われている事から、骨を壊す働きが弱められると骨の老化が
極端に進行すると言われています。結果、「壊死」を招きます。
いくら骨密度が高まっても、その質が低下してしまっては
元の子もありませんね。破骨細胞も、骨に危害を加えるために
骨を溶かしているのではなく、骨の入れ替わりを促進して
循環させてくれています。ビスフォスフォネートはこの両者の連携を
妨害してしまう薬となってしまっているのです。
実は骨への影響だけではない?
ビスフォスフォネートの副作用は骨へ与える影響だけではありません。
心臓のトラブルである不整脈や目の炎症性の病気、
さらには食道がんや大腸がんなどとの関連も確認されているそうです。
骨の強度を高める目的で飲む薬が、骨を脆くして、
全身的に健康を阻害させるなんて、怖いものはありませんね
また、ガイドラインの作成にあたって、監修に関わった大学教授たちに
製薬会社からの多額の寄付があったとも言われています。
薬も効能だけで無く、副作用もしっかりと把握をしてから
服用の有無を決める。骨が脆いから骨粗鬆の薬、血圧が高いから
血圧を下げる薬、痛いから痛みを和らげる薬、数を上げたら
キリがありません。慢性的に服用し続けているものほど
見直していく必要性があるのではないかと考えています。
急性症状に関しては、薬が必要な場合があると思います。