腎臓病への流れ
今回はより医学的な情報がメインとなります。
今までのおさらいも含めて専門的になります。
正直、かなり難しいです。
腎臓の役割
腎臓は体内の不要な代謝産物や有害な物質、毒素を
体外へ排出する機能を有しています。腎臓は、尿を産生して
排泄をします。それにより、
①血液中の不要産物や有害物質取り除く
②血液の浸透圧調整
③全身の血液量の調整
④血漿(血液の血球成分を除く残りの成分)組成の調整
などの働きがあります。これらの働きにより、
血液や体液の恒常性(ホメオスターシス)を維持する事ができます。
尿はどのようにして排出される?
尿は腎皮質内に多数存在する腎小体によって作られています。
不要産物や有害物質を含んだ血液は輸入細動脈から糸球体に
送られてここで血液が濾過されます。血液が濾過された物が尿です。
生成された尿はボウマン嚢から尿細管へ送られ、
最終的に膀胱、尿道を通じて体外へと排出されていきます。
糸球体の役割は?
糸球体は血液を血液を濾過するための三層からなるろ過膜を
有していますが、正常であれば血液中のタンパクは
この膜でろ過されることはありません。
しかし、様々な原因によってこのろ過機能傷害されると、
タンパク尿が出てきます。この尿中のタンパクの有無を
検査することにより、腎臓病などの疾患を発見する
手掛かりが得られてきます。
腎臓病の症状は?
腎臓病の症状としては、タンパク尿のほかに、血液尿、
浮腫、乏尿(尿量の減少)、高血圧、発熱、腰痛、全身倦怠感
などがありますが、腎臓病がさらに進行すると、
腎不全、高血圧性脳症、うっ血性心不全、尿毒症、
意識障害などを併発する危険性があります。
腎不全や尿毒症になると治療はどうする?
腎不全や尿毒症になると、人工透析や腎移植が行われ、
そのための副作用に悩まされます。簡単に説明すると、
○人工透析
自分の腎臓の代わりに血液を浄化する方法に血液を透析器に
介して血液をきれいにして戻す方法。
○腹膜透析
お腹にカテーテルという管を入れて、透析液を出し入れする方法。
○腎移植
シンプルに腎臓の提供を受ける方法です。
治療を受ける上でのリスクは?
そしてこれらにはリスクも伴います。
透析患者は一般に感染に対する抵抗力が低下しており、
感染症にかかる割合が高いです。 穿刺部から細菌が侵入して
起こるシャント感染、尿量が少ないために起こる尿路感染、
風邪をこじらせて起こる肺炎、結核、輸血による
ウイルス性肝炎などがあります。
また、透析となれば1週間で3〜4回の通院をして、
4時間程度の治療を受ける必要があるため、時間的な拘束を
されることや何よりも、肉体的・精神的な疲労感が強いと言われています。
そのような状況に陥る前に、食生活や生活習慣を改善することが大切です。
やはり、気付いた「今」から変わる事が重要です。
その積み重ねが未来を作ります。
身体的にも経済的面でも豊かな状態でいるためには、
健康である事が1番だと思います。
出来ることから始めていきましょう。