陰性・陽性タイプ別での注意点(腎臓編)
今回では陰性・陽性タイプ別での注意点をまとめていきます。
腎臓の機能が低下すると言っても、
腎臓が腫れるタイプ(陰性)、縮むタイプ(陽性)
の2つがあり、それぞれ対策が異なるため、自分がどのタイプに
当てはまるのかを把握しなければなりません。
陽性食品過多が原因となっている場合
動物性食品、とくに固い脂肪やタンパク質を含む牛肉、
豚肉、鶏肉、卵類、チーズなどを頻繁に摂取していた場合や、
味付けの濃い食事が長い間続いた場合に陽性タイプの
腎臓弱化症状がみられてきます。その動物が生存中に摂取した
塩分も含めて私達の体の中に入ってくるので、
体内にも古塩が増えます。塩辛い副食を日常的にとっていた場合は、
更に糸球体を締めつけ、血液を老廃物と浄化血液に分ける機能が衰えます。
献立の立て方としては、動物性や油脂類・乳製品を一切含めずに、
塩加減を薄めにします。やや陰性よりの根菜も
取り入れた献立にしてみましょう。
陰性食品過多が原因となっている場合
全ての甘み調味料を摂取しないようにしましょう。
蜂蜜やメープルシロップ、有機栽培であってもくだものや
干しくだもの・ジュース類は糖分なしにします。
玄米あめ・麦あめ・甘酒をときどき用いる程度が良いです。
油脂類も使わない工夫をして献立を考えます。
また、夏であっても冷菜は避けて温かめの料理にします。
味付けは当人が美味しいと感じる程度にしますが、
化学精製塩でなく自然塩を使用しましょう。
穀類、とくに玄米ご飯を摂るように心掛けましょう。
味噌汁や古漬けたくあん、黒ごま塩も大切です。
梅醤番茶や梅醤葛(うめしょうくず)も大いに効果があります。
緩んだり壊れたりしている糸球体組織を再生させ、
一方で、良質な血液をどんどん作る必要があります。
小豆昆布や海藻(特にふのりやひじき)を少量ずつ毎日摂り、
出汁は昆布を中心に、野菜類は根菜をしっかりと加熱する料理
にしましょう。酢の入った料理(梅酢は適宜なら構わない)も
しばらくメニューから外します。
例えば、腎臓が腫れた陰性タイプの腎臓病には、
陽性食を食し、腎臓をしめる食養を行うとされています。
要は偏りを防いで、中和させてバランスをとることです。
なので、自分がどのタイプに当てはまるのかを把握する事が先決です。
細かな陰性・陽性タイプの分類に関しては、
腎臓編が終わり次第、まとめていきます。
次回は食材の選び方についてまとめていきます。