障害を引き起こすもの(肝臓編)
今回では、肝臓障害を引き起こすものを挙げていきます。
肝臓にとっての最大の負担となるものは?
答えから言うと、油脂と化学物質です。
口から取り入れた後、油脂類はいったん脂肪酸に分解して再合成し、
自身の脂質に変わって利用されます。
その過程で、消化器や肝臓に大きな負担がかかってきます。
再合成された脂質は良質なものではないので、円滑な利用ができません。
特に、バター、マーガリン、ラードなどの飽和脂肪は、
処理するのに大きな負担がかかります。
揚げ菓子、煮干し、魚干物などの過酸化脂質は毒物と言っても
過言がない程で、肝臓に過大な負担がかかります。
その他にも、ごま塩、ごまクリーム、天ぷらなども
注意しないと酸化しやすくなります。
化学物質は全てのものが肝臓に負担になります。
私たちの周りには化学物質で溢れています。
食品添加物、農薬、洗剤、シャンプー、歯磨き剤、
水道水、空気等の中に数千種以上の化学物質が含まれています。
動物食品(肉、魚、牛乳、卵等)に含まれる
タンパク質、脂肪も処理しにくいものの代表です。
特に肉には、多量の代謝物質が含まれているので、
肝臓に大きな負担がかかります。
精製した糖分や、アルコール、タバコ等も負担が大きいものです。
冷たい飲食物、過食、夜食、肉食等も、負担が大きくなります。
精神的なストレスでも肝臓に影響が?
精神的なストレスは、特に肝臓に大きな負担になります。
ストレスを受けると、交感神経が働いて肝臓内の血管が収縮して
血流が悪くなります。肝臓は血流量に比例して機能が低下します。
肝臓機能低下での初期症状は?
肝臓機能は、少し低下した程度では検査をしても分からないので見落とされがちです。
「沈黙の臓器」とも表現されるほどです。
○初期症状
疲労、目の不快感、皮膚の痒み、胃腸の違和感、イライラ
などが起こり注意が散漫する事が増えてきます。
○続発症状(少し進行すると)
頭痛、肩こり、右肩甲骨の不快感、強い疲労感、湿疹、
目の充血、視力低下、不眠、便秘、下痢、吐き気、口臭、
体臭、意欲減退、思考力・判断力の低下
○さらに進行すると
強度の倦怠感、手掌の充血、爪の変異などが現れ、
目が黄色に濁る、皮膚の強い痒みを感じる、
尿の色が赤茶色になる、胸・肩に赤い斑点が出てくる
などといった症状が起こってきます。
もし進行した時の症状が見られたのであれば、
年齢のせいにするにではなく、早めにかかりつけ医や
信頼のおける先生の下へ足を運んでください。
肝臓病は進行するとさらに深刻な病へと変化していきますので、
日々のセルフチェックを行う事でもし該当する項目がある方は、
早めの対策をしていきましょう。
次回で肝臓への負担(対策・予防編)について投稿したいと思います。