食材の選び方(腎臓編)
前回では陰性・陽性タイプ別での注意点をまとめました。
今回では、避けるべき食材や調理のポイントまでまとめていきます。
食材の選び方
穀類、野菜類、豆類、およびその加工品、調味料の原料は、
無農薬・無添加物質が好ましいです。やはり自然の物が1番です。
穀類を中心にし、空気に触れ酸化されている粉類はできるだけ
避けましょう。とくにクッキーやせんべい類などを
オーブンで焼くのは避けます。水分と一緒に煮炊きする料理は
時々なら良いですが、玄米(発芽玄米も含めて)を常食に
選ぶことが良いです。クリーム状の料理を作りたい場合は、
粒状態で煮てからすりつぶします。簡便さに負けて粉を軽々と
用いないようにしましょう。
腎臓やそれに関する膀胱や生殖器は、私達の胴体のやや下部にある
陰性の臓器です。なので陽性の根菜や根茎類を食べる事が大切です。
そして根っこやヒゲ根も捨てずに利用します。
特にオススメなのは、大根、生姜、玉ねぎなどの根っこ野菜です。
体を冷やすナス科は我慢しましょう。とうがんやスイカは
利尿作用があるので、葛や焼き塩などと合わせて
少量ずつとっても良いとされています。
調理のポイント
陰タイプ・陽タイプによって異なります。
陰タイプの場合
薄めにスライスしたり細かく刻んで塩気や熱がよく馴染むようにします。
加熱時間はやや長め。塩を加えたあと、10分前後は加熱が
可能なように手順を配慮しましょう。
仕上げの際にどうしても塩を追加したい時は、
焼き塩や古梅干しについてる結晶の塩(意外と貴重なものらしいです)を
使うと体にかかる負担が少なくなります。
体質改善を目的とする食養料理は、
見た目が地味で少量なので、盛り付けをお洒落にする事を
意識するなどの工夫をすると良いのではないでしょうか。
腎臓病に良いとされている食材や対応
○マッシュルーム
マッシュルームは腎臓の細胞の代謝を促進する作用を持つきのこです。
ブラウンタイプが特に優れています。ポリフェノール、フラボノイド、
多糖類(β・1・3・D・グルカン)、ビタミンB1、B2、D、カルシウム、
マグネシウム、鉄、銅、アミノ酸等多く含む成分が含まれています。
マッシュルームは加熱して粉末化することで陰性成分が消えて
中庸に近い状態になります。これを食べるのが最も効果的と言われています。
○葛(くず)
葛は、全身の代謝を高め、血液・リンパ液の循環を促進し、
自律神経・ホルモンも安定化して臓器全体の機能を高めます。
腎臓・副腎の血流も増進し、機能が上がります。
ダイゼン、ブエラリン、ステロール、炭水化物等が含まれています。
○蓮の実
腎臓・副腎をはじめ、循環器、呼吸器、
自律神経系の機能を高めます。
タンニン、ムチン、ポリフェノール、ビタミンB12、P、C、
ミネラル等を含んでいます。
○ミネラル
腎臓が活発に機能するには、ミネラルのバランスが重要な条件になります。
人体に必要なミネラル60種類を効率よく摂るには、「ミネラル73」が
適しています。サンゴと藻類が一体となって、化石化したものです。
圧力が加わらない条件下で、2億5千万年時を経ることによって、
風化しているため、有機成分は消えてミネラルだけが残っています。
体内で速やかにイオン化して、吸収・利用がスムーズに行われます。
カルシウム、マグネシウム、ナトリウム、ケイ素、鉄、
リン、カリウム、マンガン等、73種類が分析・確認されています。
何度も言うようですが、
自然なものに勝るものはありませんね。
現代の便利な社会の中では生産性が低く、
手間がかかるので、価格も高くなっています。
安く大量生産できる遺伝子組み換えのもので
季節問わずにスーパーで販売されているものを購入するのか。
手間をかけて自然の環境にあった製法で作られたその時期の
旬な食材を選ぶかは自分次第です。
これらの他にも多数の対策や民間療法があります。
また別の機会でも改めてまとめていきたいと思います。