水道水のカルキ抜きはどうする?
水道水について理解したところで、
次に、塩素を抜くためにどうする?
という疑問が生まれてきました。
水道水に含まれる塩素『カルキ』とは何か?
そこから学んでいきたいと思います。
カルキとは?
よく言われるカルキとは、正式名称では
次亜塩素カルシウムのことでした。
次亜塩素酸カルシウム
化学式:CaCl・H₂OまたはCa(CLO)₂の粉末。原料由来水酸化カルシウムを含有する次亜塩素カルシウムの製品はさらし粉と呼ばれる。さらし粉は消石灰に塩素を吸収させて製造する。ドイツ語でクロールカルキ、略してカルキ、あるいは訳して塩化石灰ともいう。
ウィキペディアより引用
身体への影響は?
掃除でよく使用するあれのことですね。
極端な話、次亜塩素水を少量いれて飲んでいるようなものですね。
これできれいに身体が消毒・殺菌ばっちりと行けばよいですが、
確かにウイルスには強いのは間違いないです
しかし、身体の中には悪い細菌だけが存在するわけではありません。
腸内細菌には以前(リーキガット症候群)も触れましたが、
善玉菌、日和見菌、悪玉菌と複数の細菌が存在しており、
それぞれのバランスで日々の体調が変化します。
塩素にはこの腸内細菌すらも攻撃してしまう可能性があります。
また、塩素には活性酸素を発生させてしまうことがあります。
活性酸素は細胞に損傷を与え、がん細胞の発生を手助けしたり、
血管を傷つけて動脈硬化や生活習慣病を引き起こしたりします。
実際のカルキ抜き方法
1.バケツなどで汲み置きしてカルキ抜き
バケツに水道水を入れ、日光のあたる場所に置きます。
天候にもよりますが、紫外線を当てることで
○ 初夏~夏の晴天時:15Lの水道水が1-2時間
○ 曇り空、冬時期:1-2日間程度(紫外線が少ないため)
○屋内:2-3日間
どうしても心配な方は、残留塩素を調べる専用のテスターを
使用して確認をしてください。
2.沸騰させてカルキ抜き
水道水を沸騰させて水の中から塩素のみを蒸発させる方法
塩素除去には約10分の煮沸が必要ですが、このときに
発がん性のあるトリハロメタンが増殖してしまうので、
トリハロメタンを除去するためにさらに
15-30分煮沸することが必要です。
かなり高温になるので火傷には注意しましょう。
トリハロメタンの詳細について気になる方はこちらをどうぞ
3.炭を利用する
水道水の中に備長炭や竹炭などを入れることで、カルキ抜きができます
屋内の場合では5時間以上いれる
日光に当てることでさらにカルキ抜きの時間が早まります
炭内のミネラルが水中に溶けだすことや、
塩素以外の不純物を取り除くことが期待できます。
購入した炭は利用前に洗うことと、
1か月程度で新しいものに交換することが必要です。
4.浄水器を使用する
浄水器を利用すれば、カルキだけではなくその他の
不純物も取り除くことができます。
今までのどの方法よりも水質が安定するため、
より安心して飲水できると思います。
ただ、浄水器の費用と水道代か水代がかかることが
デメリットとしてあがります。
金銭的に余裕のある方にはおススメです。
5.レモン汁を使う
レモン内のビタミンC(アルカリ性)と水道水の塩素(酸性)を
中和させることでカルキを除去できます。
具体的な方法は、
○コップ1杯の水にレモン汁を数滴たらす方法
○レモンを輪切りにしてコップに投入する方法
除去にかかる時間は両方とも数秒ですが、
輪切りにして入れる際は、
レモンの皮に使われている防カビ剤に注意が必要。
防カビ剤を落とす方法を選択するか、
不安な場合はレモン汁をたらす方法を選びましょう。
この他にも、
・市販の中和剤を使用する
・エアレーションを利用する
などの方法もありました。
様々な方法がありますので、各家庭の状況にあった
利用方法を選んでみてはいかかでしょうか。