食と健康

リーキーガット症候群?

もう少しだけ小麦について触れていきます。

前回は小麦製品が脳へ及ぼす影響や

美味しさの理由は、味だけではなく、脳へ直接的に働きかける

報酬系への影響が強くみられ、

アヘンやモルヒネと同様の症状からくる、

依存性(中毒性)が関与していることが分かりました。

再確認したい方は、グルテンの恐怖を確認してください。

リーキーガット症候群とは

リーキーガット症候群という言葉を聞いたことはありますか?

リーキーとは英語で「液体などが漏れる

という意味を持つ動詞リーク(Leak)の形容詞。

よく『情報をリークする』といった表現でも耳にしますね。

腸は英語でガット(Gut)

つまり”リーキーガット”は”腸の粘膜に穴が空き

異物(菌・ウイルス・たんぱく質)が血中に漏れだす状態にある腸

のことを指します。

腸の働きは?

腸には全身の約80%のリンパ球が集まると言われるほど、

多数の免疫細胞が存在し、

病原体や異物を排除しています。

腸内には細菌がはおよそ1000種類、約100兆個生息しているとされています。

役割として、異物の進入を防いだり腸の内容物を

より吸収しやすいように分解したり、

ビタミンやホルモン、酵素などを作ったりしています。

腸内には「善玉菌」、「悪玉菌」、「日和見菌」がありますが、

健康であれば、善玉菌が中心となってバランスを取って

上記のような働きをしてくれています。

さらに腸では、粘膜と粘液によって進入物を防いだり、

病原体を無力化する免疫グロブリンという免疫物質が働いたり、

消化酵素で消化を助けると共に異物の進入を防いだり、といった

ように体に必要な物だけが取り込まれるように、

何重にも”関門”を張り巡らせています。

腸が苦手とするものは?

免疫系に関してプロフィッショナルである腸ですが、

腸が弱化してしまう苦手なものがあります。

それは、自然界にはない合成されたものです。

加工品添加物、トランス脂肪酸、電子レンジ調理によって

変性したものなどなど、日常当たり前に食べている物の中に潜んでいます。

これらが、大量に腸に入り、未消化物が多くなると、

悪玉菌が住みやすい環境になり、腸内の炎症が起きやすくなります。

腸に炎症が起きるとどうなるの?

腸に炎症が起きると、上皮細胞の物理的な結合が緩んでしまい、

粘液などの防御機構が低下します。

そこに異物が入り込むと、腸粘膜の穴が大きくなってしまいます。

これらが、体内に通すべきではない異物を通してしまい、

そこに免疫細胞が集まって、異物に対する抗体を作ります。

全身を攻撃する抗体(IgG抗体など)ができ、

様々な組織が攻撃されてしまうのです。

これのことを、「リーキーガット症候群」と呼びます。

長周新聞より引用

リーキーガット症候群を起こす原因としては、

抗生剤の乱用やカビの繁殖、慢性的なウイルスへの感染、

異常な抗体産生などもあります。

最も日常的な原因が、パンをはじめとした小麦製品の常食です。

小麦製品は非常に食化されにくいので、特にパンを常食すると

腸に多くの未消化物が残ります。

その結果、リーキーガット症候群を引き起こしてしまうと言われています。

身体に表れる症状は?

症状としては、

全身性の炎症、血液脳関門へのダメージ、食物不耐症

自己免疫疾患、影響分の吸収不良などがあります。

もっと日常的であげれば、

肩こり、眩暈、疲れやすさ、便秘や下痢

うつ病や湿疹、全身の至る所の痛み

婦人科系の病気や症状(生理痛・生理不順、子宮筋腫)など

様々な症状を引き起こす恐れがあると言われています。

腸内環境を整えるために、

もしくは、現状を把握するために出来ることに関しては、

以前にも掲載しているので、そちらの方をご確認してください。

免疫力チェック

自分の健康状態はどう判断してる?

健康状態の把握(うんちの形状はどんなタイプ?)

健康な腸と不健康な腸の見分け方

身の回りのことを見直していきながら、快適に過ごしていけるように

心掛けていきましょう!!

Follow me!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


PAGE TOP